
97年4月25日号2面
東加茂郡下山村大字羽布の「香恋の館」の向かいで二七日、手作りを売る店「ふるさと工房いなか」がオープンする。工房いなかをオープンさせるのは、進行性筋ジストロフィーにより車いすの生活を送っている河合正嗣君と範章君の兄弟。
延べ床面積二四坪の工房は販売所(五坪)、アトリエ(十坪)、厨房(五坪)からなる。
河合兄弟は工房開店のきっかけや目標を次のように語る。
今年三月、豊田市立養護学校を卒業するものの、兄弟揃っての就職先がなかなか見つからなかった。そこで様々な人と関わりながら、自分たちの好きな絵を描いていきたい、という想いがふくらみ、今回の工房開店と相成った。いずれは稼いで、自分たちで自立した生活を目指したいという。
開店資金には、両親が兄弟のために役立てようと、九年前から貯めていた特別児童扶養手当を充てている。
兄弟は中学二年生の時から油絵を中心に習い始め、昨年夏には香恋の館で「シーラカンス展」を開くほどの腕前に成長した。兄弟でも描く絵に違いがあり、兄の正嗣君はするどい絵を、弟の範章君はやさしい絵を描くという。
工房では兄弟が描いた水彩画の色紙を五十点ほど展示販売するという。ほかにも、パソコンでササユリの花をデザインしたTシャツ、また木彫りホルダーや野菜、シフォンケーキなどの手作り作品も販売する。
オープン期間は木工教室(二七日、五月四日午後十時〜)、草木染め教室(二九日午後一時〜)、押し花教室(五月三日十時〜)などが開催される。オープン初日及び三〜五日は千円以上の品物購入者(先着五十名限定)にシルクの草木染めハンカチのプレゼントがある。工房の営業時間は午前九時〜午後五時。定休日は毎週火・金曜日。詳細は0564・86・3099へ。(藤原)
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