990625-1 「当局が保見団地問題の解決策を」「問題は公団住宅 一室に独身数人が生活」「公団は家主の管理責任果せ」

 松井議員(自民党無派閥一期) 保見ケ丘(保見団地)の外国人問題に対し、市の考えを聞きたい。最近もご承知の事件があり、残念だ。保見ケ丘は、県営保見、公団保見ケ丘、保見ケ丘六区、保見緑
苑の四自治区からなり、三千百八十一戸・約一万千人が生活する豊田市随一の団地だ。日系外国人は約三割・三千三百人である。


 今問題になっているのは、公団住宅が人材派遣会社の寮として利用されていることだ。2DKに独身男性が四、五人生活し、入れ替わりが激しく、騒音などで住民とのトラブルが起きている。言語の違いもあって、ごみ問題、交通問題、失業中の日系の若者の車の暴走や窃盗、傷害事件が多発し、日本の住民との間に深い溝ができてしまった。


 四自治区で構成する「保見ケ丘を明るくする会」は、昨年、問題解決の要望書を市に提出した。市、県住宅供給公社、住宅都市整備公団、豊田警察署が「保見団地住環境問題連絡協議会」を結成し、前向きに取り組んでいるが、根本的な解決に至っていない。これは単に保見団地だけの問題ではなく、いずれ全ての地域社会が遭遇する、 「外国人との共生」の問題だ。


 同様の問題を抱える自治体と協議し、解決策を豊田市自身確立すべきである。行政とは直接関係ないが、問題の解決のため、家主の公社、公団は、誰もが安心して暮らせる地域づくりのため、日常の管理体制を強化する等、家主としての責任を果たすべきだ。市の国際化策を聞きたい。


 中根社会部長 十年前に国際交流協会をつくり、積極的な対応をしてきた。並行して在住外国人の各種相談窓口設置、帰国子女への対応、国際理解教育推進などの行政施策を展開して来た。秘書室に国
際課を設置したので、住民レベルでの国際化推進について改めて整理し、早急に具体化するもの、中長期的に取り組むものについて、方針を明らかにしたい。


 松井議員 保見団地住環境問題連絡協議会は継続して開催されるのか。その方向は。


 中根部長 平成九年に組織し、八回にわたって会議を開いた。この結果、公団入居者である人材派遣業の従業員対象に生活マナー研修会が開催され、地域と共催で日系ブラジル人のマナー教室も開かれた。外国人を雇用している企業主有志で「保見団地ブラジル人住民協会」も設立された。今後は必要に応じ、これらの組織とも連携し、対策を前進させて行きたい。(文・野村義弘)


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